コンクリートダムの合理化施工
コンクリートダムの従来工法では、ダム堤体をブロックに分割し、くし型状にコンクリートを打設する柱状工法によって施工されてきました。これに対し合理化施工は、ブロックのリフト差を設けずに振動目地切機によりブロックの目地を造成しながら堤体全体を一様に打設する工法です。
ダム監査廊やダム内部型枠のプレキャスト工法
ダム監査廊や内部型枠のプレキャスト工法は、型枠の設置撤去を伴なう従来方法にかえて、あらかじめ工場で製作したプレキャスト部材を設置し、それらをコンクリートに埋設することで合理的に監査廊などを構築する工法です。
骨材のプレクーリング工法
コンクリートダムはマスコンクリートであるため、打込み時のコンクリート温度を低くすることで、温度応力によるひび割れの発生を制御できます。本工法は、練混ぜ水に冷却水を使用する方法に加え、骨材をプレクーリングすることにより打込み時のコンクリート温度を低くし、温度応力によるひび割れの発生を制御する工法です。
ダム現場におけるゼロエミッション
ダム現場のゼロエミッションとは、ダム現場全体で5R活動(発生抑制、再利用、再生利用、搬入抑制、再生材購入)に取組み、資源循環を促進し、最終埋立処分を「ゼロ」にする事です。
伐採材・脱水ケーキの植生土壌化
本工法は、ダム工事から発生する伐採材を粉砕してチップ化(25mm程度)し堆肥化したものを、濁水処理から排出された脱水ケーキに混合することによって、脱水ケーキを植生土壌化し有効資源として再利用するものです。