3Dマイクによる音の空間情報の可視化技術 「音配図」の計測・表示ソフト『OnView』
従来の騒音計(サウンドレベルメーター)による音環境の測定では、音の到来方向やその強さを測定することはできませんでしたが、3Dマイクロホンを用いた計測システムにより、これらを測定・可視化する技術を開発しました。市販の製品を使った測定システムであるため、従来のマイクロホンアレイなどの音源可視化システムと比べて、安価で簡単に360度全方向の音源の分布を測定することが可能です。
また、3Dマイクロホンで収録したデータから、音配図を作成するソフトウェア「OnView」を開発しました。音配図とは、360度空間において一定期間内にある方向から到来する音の強さを可視化した図です。
当システムを用いることで、建設現場周辺の外部騒音や、都市環境における様々な音の発生・伝搬要因の調査を行うことが可能です。
柱RC造・梁S造架構システム SHOPS
ショッピングセンターや物流センターなどの建物では、 機能上、一般的な建物に比べて広い柱間隔が求められます。
SHOPSは、RC造(鉄筋コンクリート造)とS造(鉄骨造)の特長をいかして、 ロングスパンの建物を実現するハイブリッド工法。圧縮に強く剛性のあるRC造の柱と、軽量で曲げに強いS造の梁を、 当社が独自に開発した接合部で一体化します。
このためロングスパンが必要なオフィスビル、学校、工場や倉庫といった建物にも有効です。
鉄骨ブレース簡易接合工法 E-ブレース
これまでの鉄骨ブレース耐震補強工法では、既設建物のモルタルを剥がした後に、あと施工アンカーを設置する必要があり、このために振動や騒音が発生。工事中の建物稼動に障害が生じるため、低騒音・低振動・短工期の施工がのぞまれていました。E-ブレースは、これらの問題点をクリアする画期的な工法です。RC造またはSRC造で建てられた建物の骨組み内に、枠付きの鉄骨ブレースと袋状繊維型枠とを一体化させ設置する簡易な耐震改修工法です。あと施工アンカーが不要なため、工事の騒音や振動を大幅に低減し、工期の短縮も実現。工費の低減、使いながらの施工も可能とします。
建物の定期健康診断 簡易劣化診断システム
建物も人間と同様、病気(劣化・故障)にかかり、 時こはケガ(地震・火災等による損傷)もします。 病気やケガを放置して使い続けることは、運営効率を低下させ、結果として建物の寿命を縮めることになります。そればかりか、思わぬ事故につながる危険性もあります。
簡易劣化診断システムは、建物劣化の早期発見・早期治療に役立ろます。
建築設備簡易劣化診断システム
建築設備の劣化はその効率低下によるランニングコストの浪費、空気質汚染よる居住空間の悪化、漏電等による破損・人身事故を招くだけでなく、燃料の過剰消費による排気ガスは地球環境にも大きく影響します。
建築設備の劣化状態を明確にすることは、顧客が更新を判断する上で必要不可欠であると考えられます。
本システムは、パソコンを活用し、画面上の操作手順に従って診断を進めていくもので、診断は予備診断、簡易診断、専門診断の3段階で構成されています。
最適なリニューアル投資計画 長期修繕計画システム
長期修繕計画とは、建物の維持に不可欠な修繕・更新工事の『的確な費用』と『適切な費用』を長期的に計画することです。
専門の診断士による調査で建物の傷み具合を早期発見し、正しい早期治療の方向性を示します。
これにより、劣化や故障による建物の使用休止などを未然に回避し、適切な修繕・更新により建物を長持ちさせます。また、応孟処置による建物管理の不経済を解消し、思わぬ出費を防ぎ建物運営や事業計画を強力に支援します。
長期建物運用コストの予測 LCC概算システム
LCC概算システムは短時間に将来のランニングコストの発生時期と概算金額を計算できるので、リニューアルの経済効果の把握、最適時期の検討、最適な仕様の検討など、長期的に有利なビルディングマネジメントを実現することが出来ます。
耐震診断・耐震補強
建物の耐震性能を高める・・・。それはこれからの時代が建物に求める新しい資産価値でもあります。耐震性能を高め、建物を財産としてより価値あるものにすることができます。
補強によって万が一の大地震でも損傷を最小限に防ぎ、人命を守り、解体に及ばないようにします。テナントビルにおいては、入居者や得意先に対する信頼性が向上すること、あるいは貸しやすい建物になるということです。そして、収益の向上や地域社会に対する貢献という意味でも、お手伝いできることがたくさんあります。
住まいながら耐震補強 外部鉄骨耐震補強工法
昭和56年以前に建てられた建築物では、耐震診断の結果、補強工事が必要となる場合が大半です。
外部鉄骨耐震補強は、建物外部から施工する補強工法ですので、建物の使用を中断することがありません。
日常の業務や入居者の生活に支障をきたさず、短工期で補強を行う本工法の採用をお勧めします。
免震工法により安心と高い資産価値を創造 免震工法
1995年の阪神淡路大震災においては、分譲マンションの建て替えや予定外の大規模修繕には多くの困難を伴うことが明らかになり、2011年の東日本大震災では免震工法の効果が明確になりました。
当社の免震工法は、地震力を1/3~1/5に低減することで、骨組みの損傷を防ぎます。さらに、地震による家具の転倒、建物外壁の劣化、そして配管・配線の損傷等による二次災害を防止し、建物の資産価値をも高めます。
最新の免震技術を既存の建物に注ぎ込む レトロフィット免震工法
レトロフィット免震工法とは、「すでに新築の建物に数多く採用されている免震工法を、そのまま既存の建物に適用できないか。」という発想から生まれました。建物と地盤の間にクッションとなる免震装置を設置することにより、地震時の建物の揺れを大幅に緩和し、建物自体の損傷、窓ガラスや壁材の落下をはじめとする一次災害に加え、家具の倒壊や出火といった二次災害などさまざまな問題を一気に解決する先進の耐震補強技術です。
間柱型枠制震ダンパーを採用/経済的に耐震安全性を向上 制震化SHRCシステム
従来の設計では、地平時に梁や柱から構成される主架構の変形により地震力を吸収します。そのために、梁や柱は強固に設計しなければならず、断面が大きくなります。主架構のみで地震力を吸収するので現行規準では、鉄筋が降伏する等の損傷が生じます。
一方、損傷制御設計では、制震ダンパーとして強度の低い鋼材からなる交換可能な部材を主架構内に組み込み、地震力をその部材の変形により集中的に吸収し、これを効果的に行うために梁柱断面を小さくして主架構を柔らかくします。これにより地震時、従来の設計よりもひび割れが少なく、鉄筋を降伏させないような極めて損傷が少ない設計が経済的に実現できます。
建設作業所のための騒音・振動モニタリング・システム
佐藤工業は、これまで培ってきた建設工事騒音・振動対策技術をベースに、「建設作業所のための騒音・振動モニタリング・システム」を開発しました。
都市部の作業所を中心に順次導入を図ります。
山留め壁応力材の地下外壁利用 CUW工法
CUW工法は、仮設山留め壁応力材であるH形鋼と鉄筋コンクリート(RC)壁や擁壁を、スタッドコネクタで接合して地下外壁を構築する工法です。在来工法に比べ、本体の壁厚が大幅に削減されます。
風環境予測・評価・対策システム SWEAS
高層建築物の計画段階では、 建設に伴う建物周辺の風環境への配慮が要求されることが通例になっていますが、 当社ではこれに対応して、風洞実験を行わずに風環境を迅速に予測・評価し、 必要に応じて適切な対策を講じることができる、 コンピュータを用いた風環境予測・評価・対策システム「SWEAS(スウィーズ)」を開発しています。
土地有効活用
土地は社会生活を支える大きな基盤です。
佐藤工業は「不動産」、「都市計画」、「建築」のエキスパートが、様々な角度から計画地を調査・分析し、その「土地の潜在能力」を最大限に引き出すプランをお客様へご提案、プロジェクトの完成までお手伝いさせていただきます。
共同化事業への取組み
共同化事業は、地区の老朽化、防災上の問題など都市整備・まちづくりの観点と、個々の資産(不動産)の有効活用や、輻輳する権利形態の改善など、個々の不動産の有効利用・資産価値の向上など不動産事業としての観点、それら2つの観点において有効な事業手段の一つであります。
市街地再開発事業への取組み
都市再生の大きな柱である市街地再開発事業。
その事業化には多岐にわたる専門的ノウハウを要し、また、膨大な時間と労力が必要となります。
佐藤工業は、都市再開発法の施行以来、『まちづくりのパートナー』として、全国各地の再開発に貢献していきます。
開放型駐車場の無耐火被覆設計法 FIRST
佐藤工業では、平成8年4月に戸田建設、西松建設、ハザマ、フジタ、前田建設工業との6社にて、財団法人日本建築防災協会に「建築物の耐火設計法に関するFIRST委員会」を設置し、千葉大学名誉教授・齋藤光、千葉大学教授・上杉英樹、独立行政法人建築研究所、財団法人日本建築総合試験所との共同研究により、平成11年3月に鉄骨構造の自走式開放型立体駐車場の無耐火被覆化を可能とする「新耐火設計法 FIRST(Fire Resistance Structure)」を開発しました。