SERVICE & TECHNOLOGY
技術とサービス
骨材のプレクーリング工法
概要
コンクリートダムはマスコンクリートであるため、打込み時のコンクリート温度を低くすることで、温度応力によるひび割れの発生を制御できます。
夏期のコンクリートの打込み温度を低くする方法としては、コンクリート練混ぜ時の材料のプレクーリング方法があります。練混ぜ水に冷却水を使用する方法に加え、骨材をプレクーリングすることにより、練り上りコンクリート温度をさらに低下することができ、ひび割れ抑制に大きな効果を得ることができます。
当社における骨材のプレクーリング工法としては、細骨材の水浸冷却脱水工法と粗骨材の冷風冷却工法の実績があり、練り上りコンクリートを23℃以下としています。
細骨材の水浸冷却脱水工法
細骨材の水浸冷却脱水工法は、細骨材を冷水の中に浸水させて細骨材を冷却した後に、連続表面水安定装置にて細骨材の表面水を脱水し、この細骨材を練混ぜに用いることにより、コンクリートの練り上がり温度を制御する工法です。またこの工法は砂の表面水安定にも効果があります。
粗骨材の冷風冷却工法
粗骨材の冷風冷却工法は、バッチャープラントの骨材貯蔵槽に10℃の冷風を吹き込み、粗骨材の温度を15℃まで下げることにより、コンクリートの練上がり温度を低下させる工法です。
特長
骨材冷却能力に優れる
コンクリートの練上がり温度が20℃~23℃で、時間打設量65m3/hまで対応できます。
設備が簡易
粗骨材の冷風冷却設備は構造が単純で、設置スペースが小さく、また設置・撤去も容易です。